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筑波大学アスレチックデパートメントと関彰商事株式会社が提携を発表

筑波大学アスレチックデパートメントと関彰商事株式会社が提携を発表



筑波大学アスレチックデパートメントが新たなパートナーシップを発表した。

エネルギー事業を中心に年商1600億円を誇る茨城県および北関東を代表する商社「関彰商事」との本格的提携に合意した。



「Tsukuba」の発展を支えてきた関彰商事



関彰商事と筑波大学は共に全力で「TSUKUBA」を形成してきた歴史がある。


関彰商事の筑波大学への寄付等を通じた貢献活動は数しれず、枚挙に暇がない。

そのような中さらに関彰商事は2016年に筑波大学へ「筑波大学セキショウフィールド」を、 そして芸術活動の発展のため「スタジオ’S with T」を基にした筑波大学芸術組織との協働プロジェクトを開始した。 これらは竣工総額2億円を超える巨大な寄贈事業であり、筑波大学でスポーツやアートを学んでいる将来を担う 学生たちにとって極めて大きな教育貢献活動となっている。


また、筑波大学のみならず、つくば市の地域スポーツにも関彰商事は貢献をしてきた。 つくば市のサッカー場である「セキショウチャレンジスタジアム」のネーミングライツや 「セキショウ国際女子オープンテニストーナメント」の開催などTSUKUBAの「スポーツライフ」に多大なる発展を後押ししてきた。


このような地元での精力的な活動、そして多大な教育貢献事業を経て、現在「つくば市で人生を創りたい」と願う筑波大学生にとって「目指したい企業」の一つとなっている。

つまり“SEKISHO”と“TSUKUBA”は共に文化を創り上げてきたのである。


「筑波大学アスレチックデパートメント」との提携発表



その関彰商事が今回大学との総合的な提携ではなく、2018年新設の大学スポーツ局「アスレチックデパートメント」にフォーカスしたパートナーシップを発表したことは驚きと共に「極めて先進的なパートナーシップの誕生」と言える。


企業と大学が「スポーツをテーマに新事業を創り出す」という決意と同義であるためだ。

米国では「大学スポーツ局」がマネジメントを担う形でスポンサーやパートナーと提携する事例は多々存在する。 しかし、日本では「大学への寄附や基金」が中心で、スポーツ局がマネジメントをする形でのパートナーシップ事例は殆ど無い。 筑波大学アスレチックデパートメントは2016年から米国NCAAおよびその加盟大学で何が起きているのかを徹底して研究してきた。


これまで無かった仕組みを創らなければならないと決断した永田恭介学長と大学経営陣は、日本では例のなかったスポーツ局のマネジメント人材である「スポーツアドミニストレーター」を豊富な起業経験を持つ外部人員から招聘するなど改革を行った。 さらにこの5月には自主財源から若いスポーツアドミニストレーターの育成を兼ねて採用するなど「スポーツを軸とした新しい人材育成や大学経営」に次々と着手している。


これまで無かった「新たな大学スポーツ局」と「茨城県内最大級の企業」との本格提携であることに期待を抱かずにはいられない。

しかも、新型コロナウイルス問題の真っ最中だったからこそこの協議は進み、スピード感を持ってまとめられたという。


関彰商事と筑波大学アスレチックデパートメントによる「IMAGINE THE FUTURE.」



アスレチックデパートメントの経営を担うスポーツアドミニストレーターの山田晋三氏は「これは部活動の支援という旧来型のパートナーシップではない。大学と企業が持ち合っているスポーツ資産を通じて地域社会に何ができるか。それを形にしていくビッグプロジェクトになる。」と話している。


そのような中、6月16日には関彰商事つくば本社にてパートナーシップの調印が行われ、関正樹代表取締役社長と筑波大学の高木英樹アスレチックディレクターによってスピーチも行われた。


関正樹代表取締役社長は 「このパートナーシップでは、アスレチックデパートメントと関彰商事が相互の知見を持ち寄り、新たな価値を共創していくことを目的としている。 私は常日頃、社員や学生一人一人が前向きに人生を送れるような仕組みを作りその仕組みを地域企業に提供していきたいと考えている。 そのために大学スポーツが保有するメンタルケアやヘルスケアの知見は、重要な要素となる。 また、大学スポーツのチームマネジメントの在り方は民間企業としても学ぶべきことが多い。 筑波大学部活動のチームマネジメント手法を取り入れることにより組織の活性化につなげていきたい。 そして、このパートナーシップにより、法人向けの新たなサービス開発と、自組織の活性化を実現させ、会社と社員の成長につなげたい」と話した。


高木英樹アスレチックディレクターもそれに呼応するように 「アスレチックデパートメントは従来の筑波大学の仕組みに無かった組織。 新たな組織として、これまでにない発想で、大学や地域の発展に貢献したい。 新型コロナウイルスの問題も含めてスポーツも企業も、そして大学もあらゆることが変わり始めている。 アスレチックデパートメントは社会の課題解決に資するスポーツ局を目指していく。 関彰商事様と50年、100年と続く”TSUKUBA”を共に創り上げていきたい。」と話した。


今回のパートナーシップでは「法人向けのサービス開発」や「スポーツプロジェクトの立ち上げ」等を行うことが予定されている。

その中には「健康プログラムの開発」「スポーツサイエンスを取り入れた子供向け運動教室」というような具体的な取り組みも複数検討されており、今後様々な発表が行われるという。


新型コロナウイルスの問題で変化が求められている今だからこそ「茨城県を代表する企業」と「常に改革を掲げる新たな大学スポーツ局」の提携発表により、日本の学校スポーツ界に新しい狼煙が上がった。






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