関東大学対抗戦 vs 日本体育大学
- tsukubarugbykouhou
- 11月12日
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11月9日(日)にスピアーズえどりくフィールドにて、対抗戦5戦目となる日本体育大学戦が行われました。

レビュー担当:松石晃弥(FWコーチ)
〈総評〉
帝京戦勝利から2週間、選手権出場かつシーズン後半戦へ良い流れを持ってくるためにも絶対に勝たなくてはならない1戦に臨みました。後半戦では相手校の筑波に対する分析もより進み、戦術もより対筑波を想定したものになることが考えられる中、如何に自分達のラグビーを遂行できるかが重要になってきます。
前半1分セットプレーからBK展開でゲインを取り、そのままトライに繋げました。幸先の良いスタートが切れたかと思われましたが、直後に自分達のミスやインターセプトによる被トライもあり、立ち上がりでは自分達のペースをつかみきれない時間が続きました。しかし、そこで相手に流れを渡すのではなく、今年力を入れてきた接点・ブレイクダウンの部分で相手を圧倒し続け、徐々に敵陣でのプレー時間を増やし、前半14分の追加点を機に自分達の流れに持ち込んでいきました。
その後は、試合を通して筑波が主導権を握る展開が続きます。BKがエリアを獲得し、FWがセットプレーでプレッシャーをかけ続けて相手のミスを誘い、攻守ともに接点で圧倒し続け、筑波のやりたいラグビーを遂行し、トライを重ねていきました。筑波のイメージでもある流動的かつ展開力のあるアタックからのトライもあれば、力強いキャリーから近場をこじ開けてのトライもあり、今年のチームの強さを改めて感じる試合でした。
一方で、細かな判断やスキルのミス、メンバー交代によるセットプレーの精度低下などまだまだ修正すべき点も多く見られました。
対抗戦も残り2試合となり、負けられない戦いは続きますが、もう一度チームとしてやるべきことをブラッシュアップし、選手権に向けてチーム一丸で取り組んで行きたいと思います。
〈印象に残ったプレー〉
68分、キックオフからのプレー。
相手ボールのキックオフを再獲得されるも、その後のディフェンス接点で圧倒し、相手のミスからマイボールに。その直後、SHから裏のスペースへキックし、それをキャッチした相手に対して再び接点で圧倒し、2度目のターンオーバーから最後はトライまでつなげた一連のプレー。今季力を入れた接点の部分、そして筑波が掲げる「接点・泥臭く・走り勝つ」を15人全員が体現したかのような場面だったと思います。
〈MOM〉
MOMには浜浦幸太郎(2年・春日)を選出します。
理由としては、今回の試合はアタックの時間が多くあった中で、彼の非凡なアタックセンスと力強いキャリーが多く見られ、チームの攻撃において大きく貢献していたと感じたからです。
流動的にボールを動かす筑波のラグビーにおいて、ボールを動かせるFWというのは非常に価値が高く、さらに彼の持つ判断は筑波のアタックを活性化させる重要な要素となっています。苦しい状況でも力強いキャリーで前進する姿勢も印象的でした。
今後も筑波のアタックを活性化させ、チームの中心選手になっていって欲しいと思います。

〈浜浦幸太郎(2年・春日)のコメント〉
今回の日本体育大学戦は筑波のラグビーをしようと言うことで基本プレーを大切にして臨みました。80分間、集中を切らさずに闘い抜くことができたと思います。また、自分の持ち味である接点の部分で前に出られたことは良かったので、今後の試合でも継続していきたいと思います。
今後とも筑波大学ラグビー部へのご声援をよろしくお願いいたします。
また、関東協会が選出するこの試合のPOM(Player of the Match)に大内田陽冬(医学4年・修猷館)が選出されました。

〈大内田陽冬(医学4年・修猷館)のコメント〉
POMに選出していただき、ありがとうございます。
チームとしては、前節の帝京戦と同様に相手をリスペクトし、2週間良い準備を重ねてきた成果を発揮できた試合だったと思います。
個人的にも、自分の強みであるコンタクトを活かし、チームに勢いをもたらすことができて良かったです。
日本一という目標に向けて、対抗戦残り2試合も自分たちのラグビーを貫けるように積み重ねていきます。
応援よろしくお願いします。
レビュー編集担当:林勇太




