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関東大学対抗戦 vs慶應義塾大学

9月28日(日)に秩父宮ラグビー競技場にて、関東大学対抗戦2戦目となる慶應義塾大学戦が行われました。

 

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レビュー担当:大場宏祐(BKコーチ)

<総評>

初戦で明治大学に12年ぶりの勝利を挙げ、注目が集まる中で迎えた慶應義塾大学との一戦は、粘り強い攻防が続く熱戦となりました。

 

前半は風上の利を活かし、敵陣でプレーする時間が長く続きましたが、慶應義塾大学の堅守に阻まれ、なかなか得点に結びつきません。それでもチームは落ち着いてプレーを続け、前半32分、ラインアウトモールでゴールラインに迫り、茨木海斗(体育2年・東福岡)がラックサイドを突破。ようやく先制点を奪います。その後、相手のシンビン(一時的退場)により、追加点の好機もありましたが、スコアは7-0のまま前半を折り返します。

 

後半は風下での戦いとなりましたが、序盤の数的優位を活かし、ラインアウトを起点にトライを重ね、21-0とリードを広げます。さらに得点を重ねるチャンスが訪れましたが、こちらが前がかりになっていたところをインターセプトにより大きく陣地を返されてしまいます。その後のスクラムからのアタックにおいてもバックスのノックフォワードにより相手に流れを渡してしまうと、そこからトライを返されます。その後もハンドリングエラーにより得点は重ねられず、逆に相手にチャンスを与えてしまいます。それでも試合通してできていた粘り強いディフェンスにより簡単にはスコアさせず、数的不利の中でも集中してディフェンスできていたと思います。最後にトライを返されますが、最終スコア21-12で試合を終えました。

 

試合を通じてキックによるエリア取りとセットプレーでの優位によりゲームを支配することができていたと思います。一方で、ハンドリングエラーやバックスのミスからチャンスを逃した点は課題として残ります。特に、得点機を自らのミスで失う場面は改善が求められます。それでも、セットプレーの安定感、ディフェンスの粘り強さなど収穫は多くありました。

ここからは昨季対抗戦1位・2位との連戦に挑みます。チームとしての課題を修正し、良い準備をして試合に向かっていきたいと思います。次戦も熱い応援をよろしくお願いいたします。

 

<印象に残ったプレー>

後半73分、シンビンによる数的不利の中で迎えた自陣深くの守備。相手の決定機を、内田慎之甫(体育1年・佐賀工)が見事なスティール(相手からのボール奪取)で阻止しました。ここで失点していれば逆転もあり得た状況だけに、このプレーが勝利を大きく引き寄せたといえます。内田は攻守両面で存在感を発揮し、この試合のPOMにも選ばれました。

 

<MOM>

MOMには茨木海斗(体育2年・東福岡)を選出します。

この試合で相手の反則の半数はスクラムから生まれ、その優位を支えた中心選手の一人だったため選出しました。スクラムは1人だけの力ではないとはいえ、彼の存在感は際立っていたと感じます。さらに力強いキャリーでも貢献し、苦しい展開の中で先制トライという結果をもたらしてくれました。今後も試合に出て、経験を重ねることで、日本一のタイトヘッドに成長してもらいたいと思います。

 

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<MOM茨木海斗(体育2年・東福岡)のコメント>

応援ありがとうございました。日頃からの熱いご声援、本当に力になっています。

この度はMOMに選んでいただき、大変嬉しく思います。慶応戦では、これまでFW全員で積み上げてきた「筑波スクラム」をしっかり体現できたことが何よりの収穫でした。一方で、ゴール前まで攻め込みながら取り切れなかったトライがいくつかあり、ここは今後さらに改善していきたい課題です。

対抗戦はまだ始まったばかり。ここからが本当の勝負です。チーム高橋全員で狂い、ひとつひとつの試合を大切にしながら、熱く“ROCK YOU”して日本一を目指していきます。

これからも変わらぬ応援をよろしくお願いします。

 

また関東協会が選出するこの試合のPOM(Player of the Match)にFB内田慎之甫(体育1年・佐賀工)が選出されました

 

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内田慎之甫(体育1年・佐賀工)のコメント>

POMに選出していただきありがとうございます。

明治戦に続き勝利できたことを嬉しく思います。

個人としては、ハイパントキャッチや運動量など多くの課題を感じることができた試合でした。今後の試合に向けて反省点を改善し、チームの勝利に貢献できるように励んでいきます。

まだまだ対抗戦は続くので、応援よろしくお願いします。

 

 

レビュー編集担当:岡本泰一

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