第62回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 準々決勝 vs帝京大学
- tsukubarugbykouhou
- 1 時間前
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12月20日(土)秩父宮ラグビー場にて第62回全国大学ラグビーフットボール選手権大会準々決勝である帝京大学戦が行われました。

レビュー担当:小関 慶樹(FWコーチ)
<総評>
対抗戦を2位で通過し、チームの目標の1つであったジュニア選手権1部昇格を果たし、これまで自分たちが積み上げてきたきたことに対してチーム全員が自信を持てていました。対抗戦最終戦からの約2週間、自分たちがやるべきことをチーム全体で再確認し、それを試合当日どこまでやり切れるかの勝負になると全員が認識していたと思います。
選手権での帝京大学は全く別のチームになる。 その言葉が練習やミーティングで何度も飛び交っていました。対抗戦で1度勝利した相手に対して、自信を持ちながらもチャレンジャーとして、もう1度筑波のラグビーを体現できるかが鍵になりました。
試合序盤、セットプレーの不安定さから思うように流れに乗れず、自陣でプレーする時間が続きました。負傷等でリーダー陣が不在になるなど、想定外の展開が続く中でも「今は我慢の時間だ」と、選手達がお互いに声を掛け合っていたのが印象的でした。結果的に0-19で前半を折り返しましたが、自分たちがボールを持つ時間を得られればチャンスは来る、筑波の時間になると、後半開始時にはやるべきことは明確になっていました。
選手達は懸命に戦っていましたが、それ以上に帝京大学は一つひとつの接点局面で前に出続け、それに対して筑波が我慢しきれずペナルティを犯してしまう流れが続きました。最後までリズムを掴みきれず、最終的には筑波のやりたいことがやり切れずに80分が経過してしまいました。
大学選手権準々決勝敗退という結果で チーム髙橋 の活動は幕を閉じました。当然勝負事ですので、結果として勝たないと意味がないという考え方もできるかと思いますが、今シーズン髙橋を先頭にチームが歩んできた過程は、間違いなく評価されるべきものだと思います。
応援してくださる方々や仲間の心を揺さぶり、驚かせる。「Rock You」というスローガンのもと4年生を中心に結束し、グラウンド内外で様々に行動してきました。その結果、対抗戦2位・ジュニア昇格という近年成し遂げられなかった結果に結びつけてきました。選手だけでなくスタッフも含め本当にリスペクトできる4年生たちでした。お疲れ様でした。
最後に、日頃ご支援いただいている関係者の皆様に感謝申し上げます。
筑波大学ラグビー部のチームビジョンである「可能性を示し続ける」。この言葉の解釈は様々かと思います。限られた環境の中でも自分達で改善策を模索し、時には関係者の方々にご協力をいただきながら目標達成に向けて泥臭く活動し続ける。そんな背景を持った組織が結果を出すこと、あるいはその頑張る姿勢それ自体に誰かが勇気づけられて、自分も頑張ろうと思える。そんな想いが込められていると自分は解釈しています。
その意味で、このビジョンはラグビー部内の人間だけで達成できるものではなく、日頃より応援してくださっている関係者皆様の存在が不可欠です。皆様に愛される組織であり続けられるよう、今年度の悔しさを糧にしてラグビー部は来季以降も歩み続けます。引き続きご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。
<印象に残ったプレー>
スクラムでペナルティを獲得したシーンです。苦しい試合展開が続く中でも、スクラムになればペナルティが取れる。そんな期待感を持たせてくれるスクラムを今年のFWメンバーはシーズンを通して組んでくれました。
<MOM>
MOMには門脇を選出します。
早い時間帯での交替となりましたが、交代後もしっかりと試合に入り込み、最後まで戦い抜いてくれたからです。リザーブとしての自分の役割をしっかりと理解し、やり切ってくれました。

<門脇遼介(体育4年・桐蔭学園)のコメント>
この度は、帝京大学戦のMOMに選出していただき、ありがとうございます。
初めに、大会運営に携わってくださった協会関係者の皆さま、レフリーの皆さま、対戦してくださった帝京大学ラグビー部の皆さま、そして現地や配信を通じて応援してくださったすべてのファンの皆さまに、心より感謝申し上げます。
今回の帝京大学戦に向けて、「狂う」というテーマのもと準備を重ねてきました。練習内での部内競争も例年以上に激しくなり、筑波のラグビーを体現すれば勝てるという、慢心ではない確かな自信をチーム全体が持って試合に臨みました。だからこそ、この結果に対しては非常に悔しいです。
試合序盤には主将・副将の離脱というアクシデントもあり、筑波大学ラグビー部として目指してきたラグビーを80分間通して体現しきれなかったことが、敗因の一つであると感じています。
この一戦を通して、選手権を勝ち上がっていくことの難しさ、日本一の難しさを改めて痛感しました。この経験を、ぜひ後輩たちには糧として受け継ぎ、筑波大学ラグビー部の変化と成長に繋げてほしいと思います。
改めまして、筑波大学ラグビー部を支えてくださった関係者の皆さま、ファンの皆さま、そしてTEAM高橋を応援してくださったすべての方々に、心から感謝申し上げます。
来シーズンも筑波大学ラグビー部への変わらぬご支援、ご声援のほど、よろしくお願いいたします。
レビュー編集担当:野口健


