【試合レビュー】 vs東海大学A
- tsukubarugbykouhou
- 7月31日
- 読了時間: 4分
2025年7月26日(土)に東海大学湘南校舎ラグビー場にて、強化試合である東海大学A戦が行われました。

レビュー担当:湯浅大心(体育4年・高鍋)
〈総評〉
猛暑の中行われた今回の東海大学戦。足を運んで応援してくださった皆様に、心より感謝申し上げます。
この試合は、シーズン開幕前に数少ない実戦の場として、チームの現状と課題を確認する重要な機会となりました。
試合は、前半7分にCTB東島和哉(社工4年・浦和)が先制トライを挙げて好スタートを切ります。スクラムは立ち上がりから安定しており、良い流れを作るかに思われましたが、その後はペナルティが続き、自陣でプレーする時間が長くなります。スクラムの組み直しも多く、苦しい時間帯が続く中、ラインアウトは100%の成功率を維持し、粘り強く守り抜き、前半を12-14のビハインドで折り返す形となりました。
後半はさらに激しい展開になります。敵陣でアタックを仕掛けるも、スクラムでの反則やラインディフェンスの遅れから失点を重ね、リードを許す展開になりました。しかし、後半17分、No.8浜浦幸太郎(体育2年・中部大春日丘)が中央のラックからボールを持ち出し、1人を弾き飛ばしたあと、裏に出てPR黒澤俊太郎(社工3年・浦和)へと繋ぎ、トライを奪取。流れを大きく引き寄せました。
その後もテンポの良いアタックを継続し、後半25分にSO楢本幹志朗(体育4年・東福岡)からLO白丸智乃祐(体育3年・長崎北陽台)へのキックパストライ、後半30分にはフォワード陣の粘り強いフェーズ攻撃による逆転トライ、さらに後半34分にはWTB内田慎之甫(体育1年・佐賀工業)の中央突破など、後半終盤には怒涛の6連続トライで突き放し、54-28で試合を締めくくりました。
試合を通して、ラインアウトの安定、キックオフレシーブの確実な保持、そして後半のメンバー交代がもたらした勢いの変化が、勝利の決め手となりました。出場し続けたメンバーの「走り勝つ姿勢」もチーム全体に好影響を与えたと言えるでしょう。暑さの中でも一人ひとりが最後までボールを動かし続けたことで、収穫の多い一戦となりました。
〈印象に残ったプレー〉
後半17分、ラインアウトからラックを形成した場面。前述したように、中央の密集からNo.8浜浦幸太郎(体育2年・中部大春日丘)が素早くボールをピックアップし、鋭いランで1人を弾き飛ばして突破。その後、裏に出てPR黒澤俊太郎(社工3年・浦和)との2対1を確実にさばいてトライを演出しました。
苦しい時間帯において流れを変える起点となったこのプレーは、まさに勝利へのターニングポイントとなりました。
<MOM>
この試合のMOMには、LO白丸智乃祐(体育3年・長崎北陽台)を選出しました。
試合を通して苦しい時間帯が続く中、逆転のきっかけとなるキックキャッチからのトライや、相手ディフェンスに果敢に挑む推進力のあるキャリーでチームを前進させました。特に、的確な状況判断と攻守にわたるアグレッシブな姿勢が光り、試合の流れを引き寄せる重要な役割を担いました。

<白丸智乃祐(体育3年・長崎北陽台)のコメント>
日頃から応援ありがとうございます。
この度はMOMに選んでいただき嬉しく思います。前半はDFやスクラムでペナルティが相次ぎ、きつい時間帯が続きましたが、後半から入ってきたメンバーが流れを変え、その流れをトライまで繋げることができてよかったです。
個人としては日頃から耳が痛くなるほど「前を見ろ」と言われていたこともあり、それを意識することで初めて試合でキックパスをキャッチしトライに繋げることができ、WTBもできるのかと自分自身の可能性を再認識することが出来ました。
また、今週のMTGで監督からキックオフに関しての話があり、その話をちゃんと聞いていたことでボールキャリーでチームを前進させることが出来ました。
これから夏合宿に向けてより一層チーム力を高めていきたいと思いますので、引き続き夏の暑さにも負けない熱すぎる応援よろしくお願いします。
ROCK YOU
レビュー編集担当:林勇太