ラストインカレへの想い
- s2211553
- 8月30日
- 読了時間: 7分
皆さんこんにちは。 競泳3年の佐藤輝です。
インカレが直前まで迫ってきましたね。サポート組の私も少し緊張してきてしまいます。練習ではレースを想定したペース練習が多くなってきましたが、それを見ていると、今年はみんな一味違うぞと感じております。今年こそはシードをもぎ取れるよう、私も全力でサポートしていきたいと思います!
それでは本題です。
今回のブログも前回に引き続き、ラストレースを控えた4年生の思いを綴ってもらいました。今回は中村実夢さん(写真左)と山下ひなたさん(写真右)です。

こんにちは。中村実夢です。
昨年の冬シーズンから、日々の出来事に対して「これも最後か」「あれも最後か」と寂しさを感じていましたが、ついにこのブログを書くとなって、寂しさの他にもいろいろな感情が込み上げてきています。少し長くなりますが、そんな私の今の想いを綴らせていただければと思います。
私は水泳がずっと大好きでした。
でも、自分の競泳には常に「自信」がありませんでした。
伸び悩むことは少なく、比較的順調な競技人生を歩んだものの、過去に目立った成績を収めた経験もなく、幼少期からずっと周りにはレベルの高い選手が沢山いて、自己ベストを更新しても、褒められても、嬉しさよりも「レベルの低いところで成長しても…」という気持ちが勝ってしまうことがほとんどでした。
それは大学でも全く変わらず、仙石先生には何度も「自信を持て!」と言われ、面談では目標シートに「自信!」と赤ペンで大きく書かれたこともありました。
そんな私が大学での競技継続を決意したのは、高校までに水泳人生の目標としていた「日本選手権出場」を達成するためでした。小さい頃から茨城県の大会で見ていて憧れていた筑波大学にご縁を頂けたことは、当時の私にとって大きな自信につながる出来事でした。
入学してすぐの4月に同期の多くが日本選手権に出場している姿を見て、焦りと不安は大きくなりましたが、ただそれは「自分が思っているよりも努力をしないといけない」と思えるきっかけとなり、私にとって必要な経験だったなと今は思います。
少しでも自信を持てるように、積める努力は積みました。
上手くいかないことも沢山ありましたが、この努力があったからこそ大学では沢山自己ベストを更新でき、より上のレベルを目指して挑戦し続けることができたと思います。

(大学レースの中でも特に、初めて日本選手権の標準を突破できた大学2年の冬のピーキングレースは、これまでの努力が一気に報われたような気がして、涙が止まらないくらい嬉しかったのを覚えています。これから先も一生忘れることのないレースです。)
大学で競泳を続ける中で多くの学びを得ることができましたが、今一番強く思うのは「無駄な努力なんてない」ということです。
今のチーム内に「頑張っても上手くいかない」と悩む後輩は少なくないと思います。でも、私はそんな苦しい状況でも頑張ることを諦めない後輩たちなら、絶対いつかそれぞれの目標を達成できると信じています。
最後に…
沢山の方々の支えのおかげでここまで頑張ってくることができました。
筑波大学で出会えた先生方やスタッフさん、先輩方、同期のみんな、後輩たちには、本当に感謝しています。
そして、誰よりも私の頑張りを認めてくれて、常に応援をしてくれていた両親には、心から感謝しています。
初インカレの4継の予選で緊張しすぎて先輩方に迷惑をかけた私も、ついに最高学年として後輩を導くインカレがやってきます。
あの頃夢見た頼もしくてかっこいい先輩には程遠いですが、多くの方々への感謝の気持ちを胸に、今年のインカレはまた『新しい自分』で戦います。
自分が積んできた努力を信じ、私らしく、
そして1ミリの後悔も残さないように全力で4日間戦い抜き、絶対に笑顔で終わります。
拙い文章でしたが、読んでくださりありがとうございました。
チーム井上の集大成となるこのインカレ、みんなで楽しみ尽くしましょう!
中村実夢
4年の山下ひなたです。
先日のミーティングでは言葉が出なくて、みんなの前でうまく話すことができませんでした。
少し長くなってしまいましたが、私が今思うこと、素直な気持ちを、これまでお世話になったたくさんの人たちに伝えたいなと思います。
鹿児島の先生方
頑固で融通の効かない面倒な選手でしたが、全国で戦える選手に育ててくださり、本当に良い経験をたくさんさせていただきました。大学で水泳を続けるか、悩んだ時期もあったけど、続けてよかったです。本当にありがとうございました。
両親
どんな時も一番に応援してくれて、たくさん背中を押してもらいました。ラストレースを見せてあげることはできなかったけど、私はここで、たくさんの温かい人たちに支えられて、本当に幸せです。色々あったけど、私は最後まで、やっぱり水泳が大好きでした。ありがとう。
筑波大学の先生方、スタッフの方々
信頼して女子主将に選んでくださったにも関わらず、チームに貢献するどころかたくさんご迷惑をおかけし、申し訳なかったです。そんな私のわがままを最後まで聞いてくださり、このチームの一員でいさせていただけたこと、本当に感謝しています。
チームのみんな
何もできない女子キャプテンだったけど、最後までみんなの頑張る姿を近くで応援させてくれてありがとう。何かに本気で頑張る姿は、こんなにもかっこいいのかと改めて気づかされました。最後にみんなが起こす奇跡の瞬間に立ち会いたいです。
私はこの1年、嘘でもあっという間だったとは言えない、辛くて暗くて長い日々でした。
人生で一番と言ってもいいくらい大事な水泳人生最後の1年、本当に、ただ、頑張りたかった。
ただ、速くなりたかった。
でもいつの間にか、心も身体も追いつかなくなって、当たり前にできていたことがどんどんできなくなっていって、休んでも離れてもどうにもならない現実に、いつまで続くかわからない、終わりの見えない現実に、どんどん壊れていく自分に、どれだけ絶望したか。
どれだけ涙したか。
きっと一生分泣いた1年だったと思います。
思い描いてた水泳人生最後の1年、全て崩れて、全て無くして、なんでこうなったんだろう、どこで間違えたんだろう、焦りや不安や罪悪感、恐怖で押しつぶされそうな日々でした。
だけどこうなったからわかったこと、学べたことがたくさんありました。
どれだけ長い夜でも、ちゃんと朝は来ることを知りました。
どんな自分でも変わらずにいてくれて、結果で恩返ししたかったのに、泳ぐことすらできない自分をずっと側で支え続けてくれた人がいて、ずっと信じてくれていて、こんな私を受け入れてくれるチームがあって、自分がこれまで、どれだけたくさんの人に支えられてきていたのか、幸せだったのか、気づくことができました。
競技から離れて初めて、何かに本気で向き合うことの凄さをチームのみんなから教えてもらいました。
最後まで泳ぐことはできなかったけど、一番大事で大切な時期に人生のどん底を経験して、辛い日々ではあったけど、幸せだったなって、頑張ったなって思います。
ほんとにほんとに、もうあれ以上は無理でした。
泳ぐことが、大好きでした。
こんな終わり方になるなんて思ってなかったけど、それでもやっぱりここは私が戻りたい場所なんだってこと、ただ泳ぎ続けることよりも、良いタイムを出すことよりも、大事なことを教えてもらいました。
大切なことがあることを教えてもらいました。
結果で示すことができないから、大切な人にはちゃんと伝えたい。
私は、筑波で水泳ができて幸せでした。
最後の一年、泳いでいないなんて思ってもいなかったけど、それでも私は、そうなる未来がわかっていても、この大学で水泳を続けることを選びます。
この大学で水泳ができたこと、水泳人生最後をこのチームで迎えられること、何も後悔してないです。
4年前、この選択をした自分を誇りに思います。
選んでくれた筑波に本当に感謝しています。
筑波でよかった!
先生方やスタッフの皆さん、チームのみんなにはこれまでたくさん迷惑かけて、たくさんわがまま言ってきたけれど、どうか最後のわがままを聞いてください笑
ラストインカレ、きっと泣いてしまうと思うけど、最後はみんなと笑って終わりたいです。
みんなの全力で向き合う姿と最高の笑顔が見たいです。
チーム井上もあと少し、みんなで頑張りましょう!!
最後までどうか応援よろしくお願いします。
山下ひなた
4年生のラストブログも残すところあと1回、大智さんとキャプテンのみとなりました。
来たるインカレに向けて、それぞれの想いを胸に大活躍してほしいです!
このチームなら絶対にやれる!!
GO TSUKUBA!!
それでは!





