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【実施報告】世界が注目する“アスリート×キャリア”論 ― 第1回コーチフォーラム2025 ―

更新日:7月2日

筑波大学体育スポーツ局が主催する「第1回コーチフォーラム2025」が2025年6月20日(金)に開催され、スペインの元ハンドボール代表選手であり、現在は大学講師として活躍するアルフォンソ・デ・ラ・ルビア先生が登壇。アスリートとしてのキャリアから、学術界への転身までの歩み、そしてスペインと日本のスポーツ教育の比較について、熱のこもった講演が行われました。 



アスリートとしての成長と「適応力」の重要性 

アルフォンソ氏は、自身のハンドボール選手としての成長過程を振り返り、成功の鍵として「発見(ディスカバリー)・犠牲(サクリファイス)・力(エンパワーメント)」、そして何より「適応力(アダプテーション)」の重要性を強調。地方の小さなクラブチームから国際的な舞台へとステップアップする中で、心身ともに多くの課題に直面した経験を共有しました。 



プロ選手から大学教授へ ― 二つのキャリアの交差点 

選手として輝かしいキャリアを築いたアルフォンソ氏は、2015年から大学教育の道へ。選手生活と並行して博士号を取得し、現在はスペイン・マドリード工科大学でスポーツ科学を教える教育者としても活躍しています。スポーツパフォーマンス分析や選手の成熟度、ケガの要因分析など、研究分野でも成果を上げています。 



日本とスペイン、スポーツ教育の違いと課題 

フォーラムの終盤では、日本とスペインのスポーツシステムの比較に言及。日本の教育制度や指導体制の質の高さに触れつつも、プロ選手と学業の両立にはまだ課題が多いと指摘。また、現代の若手選手に「情熱の欠如」が見られるという現状に警鐘を鳴らしました。 


若者と未来へのメッセージ 

最後にアルフォンソ氏は、「スポーツの現場から学べることは、人生のどのフィールドにも活きる。文化の違いを理解し、挑戦を恐れない姿勢が、真のプロフェッショナルを育てる」と力強く語りました。 

なお、「コーチフォーラム」という名のもとにこれまでも開催されてきた本企画は、昨年度の休止を経て、今年度から新たな一歩を踏み出しました。これまでの歩みを大切にしながら、今後も継続的に開催し、次代を担う指導者やアスリートたちの学びと成長を支える場として発展させていきますのでご期待ください。



「スポーツ基金」より、筑波大学における大学スポーツ関連事業、ならびに運動部等の活動への、ご支援・応援をお受けしております。

詳細は、以下リンクよりご確認ください。


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