2021年6月12日、筑波大学陸上競技部の学生アスリートが、地域小学生を対象にした「走り方教室(主催:八千代町子ども会育成連合会)」で講師を務めました。
八千代町の子どもたちに「思い出に残る1日を過ごしてほしい」
「かけっこ教室」は、八千代町教育委員会との連携により開催しました。
コロナ禍により、これまで地域で開催してきたイベントの中止が続く中、八千代町の子どもたちに、思い出に残る1日を過ごしてほしいとの思いで企画が開始しました。

当日は、約20名の八千代町の小学生が参加。
低学年と高学年に分かれ、「速く走る」について、筑波大学の陸上競技部の学生アスリートが指導をしました。
参加した子どもたちだけでなく、保護者の皆様からも大好評の企画となりました。
以下、当日の講師を担当した池川さんによるインタビューです。

-今回のプログラムに参加してみての感想を聞かせてください。
技術指導よりも「とにかく走りの楽しさを伝えよう」ということを目的に活動をしました。実際に一緒に走る中で、子どもたちにも「次はあれをやってみたい!」という自発的・積極的な行動が多く見られたことが印象的でした。
-プログラムを通しての子どもたちの様子から感じたことはありますか?

素直に「楽しい」「もっとこうしたい」と、自分で課題を見つけてその克服のためにはどうしたらいいかを聞いてくれる子もいましたね。
まずは自分でやってみて、その中で課題が見つかって、それに対してどうしたらいいかを考えるという一連の流れを見ることが出来て、走り方教室の手ごたえとしてはとても良かったと思います。
-今回の走り方教室を終えて、感じたことを教えてください。
今後も、継続的に開催出来ればいいなと思います。
ベースとなる「走る」、そして「跳ぶ」「投げる」など、少しずつ子どもたちの動きを発展させていくことで子どもたちの運動能力も高まっていくでしょうし、新しい課題が見つかったり、教室外でも取り組める課題を提示してあげたり。内容を工夫することでもっと中・長期的にプログラムを展開していくことが出来るのではないかと思っています。
運動の面白さはやるだけよりも出来なかったことが出来た時の方が何倍も大きいと思うので、複数回実施することで「分かる⇒やってみる⇒できる」という流れを味わってもらえると面白いかなと思います。
-ADモデルチームを中心に、中高への部活動支援が始まっていますが、それについてどう思いますか?
学生はスポーツに日常的に触れています。特に筑波大学には科学的知見をもとにした知識があります。
指導の実践を通して教え方や子どもたちとの接し方などのスキルを高めていくことが出来ればより良いのかなと思います。

子どもたちは十人十色でそれぞれ異なりますし、いかに短時間でその子たちのニーズに合わせたアプローチを選択できるかは、実践でこそ養われるものだと思います。
指導をする上では表現の仕方、指示の仕方1つ1つも子どもたちに合わせて選択する必要がありますし、このような活動が広がることで私たち学生のコーチングスキルも向上させることが出来ると思っています。
-最後に一言お願いします!
子どもたちへの運動支援のプログラムは、参加する子たちの運動能力や運動を楽しむ姿勢を向上させるだけでなく、教える側にも大きな学びがあるものだと思います。
将来的に、筑波大学が様々な町でスポーツイベントを開催することで、町と大学のつながりが深まったり、サポーターが増えていったり。この活動はそんな可能性を秘めた取組みだと思っています。
🏃♂️ 池川博史(体育学学位プログラム・1年)
出身:滝川第二高校出身(兵庫県)
専門種目:やり投げ